スタッカート恐怖症をこじらせていた櫻田こずえです、皆さまごきげんよう!
前回はレッスン後に相当落ち込みましたが・・・。
さて、ほぼ全部がスタッカート八分音符という、ドッツァウアーの2曲目。
スタッカート地獄ぅ・・。
スタッカートがスタッカートにならない!
とにかく弾いてる間中「スタッカートになってない感」に苛まれ、心身共に疲弊していく・・・コイツとは、友達になれそうにない。
自主練から帰ってきても、バッハ君に「私もうダメかもしれない・・・。」と、愚痴る始末←面倒
メンテナンスでチェロは美しく蘇ったのに、そのポテンシャルが全く生かせていない櫻田、そろそろ4年近くなるのに、何やってたんだろう・・・←チェロにかこつけて飲んだり遊んだりしていた
と、レッスンの日が来るのが憂鬱でした・・・。
メンテナンスを終えたチェロはそのままでは鳴らない
3週間振りのレッスン。
まずは普通に音階とテルツェンをしながら、メンテナンスの報告。
おおむろに先生が弓の表面を見る。
先生:松ヤニ塗れてませんねぇ。これじゃ、スタッカートがスカスカして当然です。
と、櫻田から弓を奪い、先生の松ヤニを塗って下さいました。
メンテナンス後初の週末の自主練で、スタッカートがあまりにもスカスカしてたのは、自分のせいじゃなくて松ヤニのせいなんだ!(いや、9割くらいは自分のせいだと思うけど)
また、弦がしっかり震える場所が変わったし、弓を入れていい音が出る感じの角度も、なんか変わってしまったので一弓毎にチューニングするような感じ・・・。
先生:現在の弦と駒と魂柱とが、Sさん(修理の職人さん)の判断されたベストポジションだから、ここで一番鳴るように調整することが、このチェロのポテンシャルを一番発揮できる弾き方です。
と、立ったまま、めちゃめちゃ力強くぎーこーぎーこー鳴らし始めました。
そうすると、不思議と鳴って来るんですよ、チェロが!
メンテナンス後初の週末の自主練で、スタッカートがあまりにもスカスカしてたのは、自分のせいじゃなくてチェロのせいなんだ!(いや、9割くらいは自分のせいだと思うけど)
★
ということで、落ち込みは全て松ヤニとメンテナンスしたてチェロのせいにして、期待を持ってドッツゥアウアー#2弾いたのだけれど・・・・
ボ ボーボッボーボ ボー・・・・
(さらに、アップとダウンで音が変わる)
えぇ、やっぱりスカスカして響いてないんですよ、9割は変わらないわけだから。
弾き終えてうなだれる櫻田・・・
先生:左手はしっかり動いてました、練習しましたね。
うなだれていた櫻田、少し落ち着きを取り戻します。
さすがイケメン先生、どうにか褒めるところを見つけて元気付けてくれる、フォローもイケメン。
先生:自分の演奏のどこがダメだったと思いますか?
・スタッカートがとにかくスカスカしている
・特に後半になると移弦の時に他の弦をかすっている
先生:じゃあ、それを直していきましょう!
スタッカートがスカスカしている件
弓が弦をちゃんと噛んでいない、掴んでないから
スタッカートの理想の響きはピチカート、ということの続き。
先生:ピチカートって、どのタイミングで音が鳴ってますか?
櫻田:えっと、ピチカートする時。
ゴラ”ーーーーッ!
先生:弦を指でハジく時で、弦を指の腹でしっかり引っ掛けてからハジきますよね。
スタッカートもこれをやらないとダメなんですよ。最初にやりましたよね、一度グッと止めるって!
・・・はいすみません忘れました。
2015/03/04:スタッカートが弾けなくて★大人のチェロ
先生:でね、そういう基本をおろそかにして、なぜ早く弾こうとするんですか?
櫻田:わーん、そんなつもりは・・・なんとなく早いとスタッカートっぽく聞こえるからorz..(前のレッスンで指摘されたばっかりなのに!)
焦ってばっかりで、一音一音ちゃんと弓が弦を掴んでいないから、そりゃぁ、音がスタッカートしないわけです。
特に後半になると移弦の時に他の弦をかすってる件
1. 早い移弦が続くところ、手首で移弦してますね
チロリーン・・・バッハの「トッカータとフーガニ短調 」が鳴るが、歌詞はやっぱり嘉門達夫、鼻から牛乳。
あれほど手首で移弦しないって気をつけて来たのに、手首で移弦してしまっているのは・・・弾くスピードに移弦が追いついていないから。
また基本をおろそかにして、早く弾いている櫻田・・・。
準備が整わないままどんどん次に行くから、次の弦をきちんと噛んで発音する余裕もなくてスカスカな音になり、それでさらに焦って先に進んで、移弦がどんどんおろそかになる。
そうすると、前の弦に対する角度のまま、次の弦を弾こうとして、前の弦をかすって雑音が出てしまう、と・・移弦完了してから音出しなさいって、いつかも言われたことだな・・・。
2. 後半、どんどん弾く位置が上に上がっている
先生:櫻田さん、集中力が最後まで続かないタイプですよね。
櫻田:どきっぐさっ・・・楽器って、ほんと性格出ますね・・・その通りでございます。
先生の解説をまとめると、
・スタッカートは右手が疲れる
・駒寄りは固く弾くのに力が要る
・人は疲れてくるとラクな方に流れる
→意識しないとだんだん指板寄りで弾くようになる
ということで、弾く位置がどんどん指板寄りになってますよ、と指摘されました。
全く無意識だったのでびっくりしましたが、理由を聞くと納得ですね。
試しに駒寄りを引いてみると、音がハッキリと、よりスタッカートらしく出るけれど、確かに張力?が強くて疲れる。
で、指板に近づくほど確かにラクになり、しかし音がまろやかになり、かつ、他の弦にひっかかりやすくなる。
どんどん手がラクな方へ、しかしスタッカートな固い音が出しにくい、他の弦をかすりやすい方に、全力で進んでたんだな。
#もちろん、スタッカートは必ず駒寄り、ということではないです!
焦らずスタッカートできるテンポで弾けばいいだけ
先生:駒寄りで、きちんと弦を掴んで、丁寧にゆっくり、一音ずつ弾いてみてください。
ポンッポンッポンッポンッポンッポンッ・・・・
あ、櫻田、スタッカートらしい音、ピチカートみたいに響く音(これはメンテナンスのおかげでもある)、出せた!
ということで、櫻田がきちんと理解できるよう、1時間かけて丁寧に、シンプルだけどとても大切なことを(それも何度もレッスンで言われてて、いい加減その通りにしろよっ!ってことを)、言葉を尽くして、いろんな方法で、辛抱強く教えて下さったイケメン先生に感謝!
いやほんと、先生が先生でよかった・・・。
もう、いつもすみません、言われたことすぐ忘れるし、練習してこないし、笑いを取ってごまかすし、演奏中必死すぎて変な顔してるし、できるだけおしゃべりして弾く時間を少なくしようとするし・・・こんな生徒でごめんなさい!
でも、楽しいから許してーーーっ!←意味わからん