東京チェロアンサンブルVol.11レポ★10人の個性が愛をうたう!

偶然足を運んだVol.8から毎年通い、今年で4回目となりました、東京チェロアンサンブルのコンサート!

毎年、新しい音楽と、そしてたくさんの方との”出会い”を運んでくれるのも、東京チェロアンサンブル。

今年もありがとうございました!

東京チェロアンサンブルオフィシャルブログ

【第11回東京チェロアンサンブル】
日時:2019年5月6日
会場:紀尾井ホール
出演者:荒井結 清水詩織 髙木慶太 中実穂 新倉瞳 堀沙也香 三宅依子 宮坂拡志 宮田大 横山桂

【曲目】
J.S バッハ : 主よ人の望みの喜びの
タンスマン : 4本のチェロのための二楽章
カザルス : 東方の三賢人
シェーンベルク:レ・ミゼラブルメドレー
ビゼー : カルメン組曲より
<アンコール>
ウエストサイドストーリーよりトゥナイト
今回は、ミュージカルにオペラとバラエティ豊かで、小林幸太郎さんのアレンジされた楽譜が欲しい!って、大人チェロメンバーと話していましたが・・・まぁ、弾けませんけどね(笑)

全曲印象深かったのですが、特に印象深かった3曲の、ごく個人的な感想を。

J.S バッハ  “主よ人の望みの喜びの”

華やかなバイオリンのいない、チェロだけの主よって、地味で、遠慮がちで、穏やかで、まろやかで、深くて、どっしりとしていて、豊かで、落ち着いていて、好きです。

自分はチェロの音が好きなんだなぁ〜って改めて気づかされました。

カノンのように各パートが歌部分を交代して、お互いの音量のバランスを取りながら、全体として徐々に盛り上がり、そして少ーーしずつクレッシェンドしていく・・・。

あぁ、プロは音量レバーを上下させるかのように、こんなにも自在にボリュームをコントロールできるんだ!それも、全体の中でバランスを取りながら!

そして音が小さくなっても音の美しさは小さくならないんだ!・・・チェロ初心はpにしようとすると音が抜けちゃうので!

なんて、比べちゃいけないとは思いつつ、やっぱり自分の演奏と比べて悶えました。

あと、どうしても思ってしまうのは、やはり・・・私たちの主よ人の望みの喜びをは、何だったんだろう、別の曲だ、同じ曲だと思えない、いや、比べてはいけない・・・。

注)3月に行われた大人チェロアンサンブル会で、無謀にもこの曲を10名くらいで弾いて大変なことになった(下手過ぎて合わな過ぎてヤバかった)ことを踏まえて

第二回大人チェロアンサンブル〜みんなで楽しむアンサンブル〜 

同じ楽器で同じ曲を弾いているとは到底思えなかったけれど、同じ楽器で同じ曲を弾いたんだと思うと、やっぱり嬉しい♪

タンスマン : 4本のチェロのための二楽章

こういう、不協和音みたいなカッコいい音、こちらも息を止めてしまうような、緊迫したリズム、いつか弾いてみたい・・けど、ムリムリってなる凄技の連続・・・その技にはぽかーんとなるくらいで。

ほんと、素人の感想で申し訳ないんですが、こういうのってパート練がすごく難しそうだと思って聴いてました、”主よ”の第二パートでも何弾いてるか分からなくなってくるのに・・・。

優雅なクラシックの古典とともに、いつかこういう曲も弾けるようになりたい!

レ・ミゼラブルメドレー

今回、一番興奮したというか、感極まったのが、レ・ミゼラブル。

チェロは人間の声に一番近い楽器なんでしたっけ?10台のチェロが生き生きと歌っていて、本当にミュージカルでした。

同じフレーズを順に弾いていくところなど、それぞれの音色が違っていて、個性が出ていて・・・あぁ、もう一度じっくり聴きたい!

CD出してっ!←それはそれで著作権とかまた大変そうだけど・・。

中でも印象に残っているのが、荒井結さんが切なく旋律を歌う、ガッツリとビブラートがかかった音で、あぁ、ビブラートって心の震えなんだ、って。

えぇ、心が震えました、苦しいくらいに。

せーつーなーいーーーーっ!←全然切なさが伝わらない

いつか櫻田も涙腺を刺激するような音を出したい・・・いやもう、泣けてきました。

あと、宮田さんのピチカートのすごい音量と響きの豊かさったらもう!

さらに、ピチカートをする腕が弧を描くその優雅な動き、そして、ピチカートを終えてから、弓を取る動作までの滑らかな連続性にうっとり。

ヘドバン含めて、弾いているお姿も芸術品です。

で、やっぱり大好きなのは三宅さんで、ピチカートでリズムを刻む時に新倉さんと楽しそうに顔を合わせるその笑顔とかもう!

このメンバー全員でチェロを弾く、愛をうたう、その喜びがキラキラと感じられて、そこに、櫻田が東京チェロアンサンブルを愛して止まない理由があるのだと思います。

やっぱり音楽ってこうじゃなくっちゃ♪って勝手に嬉しくなっちゃう、そんなレミゼラブルでした。

横山さんの最後のあいさつが個人的にツボでした

音楽に関係ないところで恐縮ですが、横山さんの最後のあいさつが、カンペ棒読みで、その棒読み具合が個人的にツボでした。

会場でも笑いを誘っていましたね。

カルメンで、華麗でセクシーなソロを鳴らした後に、あの棒読み!計算尽くか?

チェロを弾いている時も、それ以外の時も、10人の個性が、お人柄が滲み出る、東京チェロアンサンブルのあたたかいコンサートが大好きです。

今年も素晴らしい演奏を、チェロを弾く喜びを、ありがとうございました!

次は、5/25の、荒井結さんのリサイタル!

大人チェロ会メンバーも(櫻田も)多数駆けつけますので、チケット入手がまだの方はお急ぎくださいね!

東京チェロアンサンブルの荒井結さんソロリサイタル@東京5/25★ファン自主企画!でつながるチェロ愛の輪!

チケット発売中:イープラス
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