随分長い間、チェロを放ったらかしにしている櫻田こずえです、皆さまごきげんよう!
このままじゃいけないっ!
と思っていたら「ねぇ、あの夢の楽譜買っちゃえば?」って、空から啓示が降ってきました。
えぇ、櫻田がチェロを始めた理由である、憧れのあの曲です。
「バッハ 無伴奏チェロ組曲」の楽譜を買うまでの道のり
素敵なウエア買うとスポーツ頑張れるとか、おしゃれなキッチンツールで料理のやる気が出るとか、形から入るタイプの櫻田。
ナイスアイディア!
と、楽譜をポチろうとしてびっくり!
楽譜の「種類」が多すぎてびっくりした
バッハの無伴奏チェロ組曲、っていう楽譜がいっぱいある・・・(涙)
・バッハ, J. S. : 無伴奏チェロ組曲 BWV 1007-1012/ベーレンライター社/新バッハ全集版
・バッハ, J. S. : 無伴奏チェロ組曲 BWV 1007-1012/ペータース社 楽譜 –
・バッハ 無伴奏チェロ組曲(全曲) モーリス・ジャンドロン 校訂
・J.S.バッハ 無伴奏チェロ組曲(全曲)[アンドレ・ナヴァラ編]
・バッハ,J.S.: 無伴奏チェロ組曲 BWV 1007-1012/ブライトコップ & ヘルテル社
・バッハ, J. S.: 無伴奏チェロ組曲 BWV 1007-1012/フルニエ編/インターナショナル・ミュージック社
・バッハ《無伴奏チェロ組曲》カザルス解釈版 ルドルフフォントーベル編 チェロとバッハを愛する全ての人へ
うっひゃーー!
編者と会社名が混ざってるけど・・・
・ベーレンライター
・ペータース
・モーリス・ジャンドロン
・アンドレ・ナヴァラ
・ブライトコップ & ヘルテル
・フルニエ
・カルザス(さらに数種類あるらしい)
なぜこんなにあるの?
そんな時は、大人チェロ会の「チェロお悩み相談室」掲示板で相談だ!
こちらも参考にさせて頂きました
羅馬チェロ:バッハの「無伴奏チェロ組曲」の楽譜がいっぱい
【質問】バッハ無伴奏チェロ組曲の楽譜がいっぱいありすぎて良くわからないのですが、なんとなく選んでも大丈夫なんでしょうか?
という、良く分からない質問に、フォロー入れて頂いたりしつつ、簡潔な回答が!
スラーの付け方、指番号、弓の返しとかが違うのだと思います!
なるほど!
さらに、こんなアドバイスも頂きました。
自分が好きだな~と思う演奏に近い楽譜を立ち読みして買われるのも良いと思います(^-^)
ご自分の好きな演奏のCD聴きながら楽譜を眺めてみて選んでみてはいかがでしょうか。
ありがとうございます!
そうか、それ、やってみよう!
YO-YO MAの演奏を聴きながら楽譜を眺めてみる
櫻田がチェロを始めたきっかけである、YO-YO MAの演奏を聴いてみました!
うーん、よく考えたら手元に楽譜がないから、YO-YO MAの演奏が、どの楽譜に近いのか分からない・・・と思っていると、
ちなみにアンナ・マグダレーナ版は以下で見られます。
なんと、IMSLPに、バッハの奥さん(櫻田ではない)が書いた楽譜が掲載されているんですね!
さすが大人チェロ会員さま〜!
IMSLP:6 Cello Suites, BWV 1007-1012 (Bach, Johann Sebastian)
IMSLPとは、無料で使用できる楽譜などのバーチャルな図書館を作成しようとする、インターネット上のプロジェクト。別名ペトルッチ楽譜ライブラリー
しかし・・・最初の3音がスラーで、あとは返してるな、ってことだけ、YO-YO MAの動画を見ながら、会員さんの分析を参考にわかったけれど・・。
カザルスはスラー派で、ヨーヨーマ先生は返し派で弾いている様です。
そうか、カザルスは行きも帰りもスラーなのね・・・弓が足りなくなって困りそうだから嫌だわ(笑)
それ以外、理解しようとすることを放棄した・・・よく分からなくて・・・(本音)
そんな時、
ベーレンライター版、カザルス版(ルドルフ・フォン・トーベル編)、ジャンドロン版、ナヴァラ版、フルニエ版、あっ、それと、アンナ・マグダレーナ版(IMSLPからダウンロード)、鈴木秀美さんの解説本・・・
を持っていらっしゃるという、大人チェロ会名物会員P様が登場!
さらに、出だしの数小節を比較した楽譜を作ってくださって、「ベーレンライター版、ジャンドロン版」が、最初の3音だけがスラー(YO-YO MAの演奏に近い)だということが分かった上に、なんとなくだけど雰囲気をつかむことができました。
フルニエ版は、8音全部が1つのスラーで、絶対弓が足りなくなって毎回焦ることになるから却下だと分かりました。ありがとう、P様!
確かに、スラーの付け方とか、アクセント記号とか、全然違うんですね・・・そりゃそうだ。
★
納得したところで、いざ、鎌倉!じゃなかった楽譜屋へ!
楽譜屋さんで立ち読み(立ち見)してみた
楽器屋で確認してから買うと良いということで、楽譜を見に行きました。
御茶ノ水近辺で用事があったついでに、バッハ君と「下倉バイオリン社」へ。
バイオリン人気を見せつけられながら、一角のチェロコーナーで高級チェロを拝みつつ、楽譜コーナーでいくつか拝見させて頂きました。(はす向かいのもう一軒をはしごしたり)
うーん・・・・やっぱりあんまり分からないけど、指番号とか、全くついてないのもあるし、ハ音記号が多いものがある気もする。
【質問】楽譜をお持ちの方、どの版をお持ちですか?
ということで、再び伺ったのですが・・・いやー楽譜を選ぶだけでも、ほんと奥深い!
色、クマさんのマーク(*´ω`*)、そして手触り(すりすりしてるだけで気持ちいい)、持ってるとなんだか上手そうでテンションが上がる(笑)そしてそしてヘ音記号が多かったから。ハ音記号は譜読みに時間かかるので(^^;
ベーレンライター版が一番シンプル
というのもいいなと思って、アンケートで持ってる人率が圧倒的に高かったベーレンライター版に決定しました。
もちろん、YO-YO MAの弓の使い方と、出だしだけですが同じというのが前提ですが。
アドバイスをくださった皆さまのおかげで、ようやくポチることができました、ありがとうございました!
届いたら、久しぶりにチェロを弾いてみよう♪
という気分になれたことが、とっても嬉しいです。
とりあえず、練習室の予約を取らなければ・・・。
番外編:大人チェロ会内に「またいとこ弟子」の存在が発覚!
コメントを下さった方の中に、
師匠(日本人)の師匠(ヨーロッパ人)が「兄弟弟子」(同じ師を仰ぐ弟子同士)
で、またまたチェロの世界ってIt’s a small worldだよね、ということが発覚。
しかしややこしいけど。
チェロって、ピアノやバイオリンと比べると演奏人口が少ないので、こういうことが頻繁に起きて楽しいですね!