村上先生のチェロレッスンご案内

これまで村上先生のボーイングレッスンのレポをして参りましたが、どうせなら実際に、村上先生のレッスンを受けられてみたいですよね?

そんなご相談をしてみたら、まずはこんな話を頂きました。

大人になってからチェロを学ぶのなら、知っておいた方がいい、いや、必ず知っておくべきことだと思いましたので、ご紹介させて頂きます。

チェロ初心者が陥る「倒錯」

ほとんどの初心者の方々は、

  1. 音の出し方やポジション移動といった技術を教わる。
  2. 間違えないで楽譜を弾く。
  3. 音楽になる(はず。まだその境地に至ったことがない。)

という順番で進むと考えているわけですが、真実は、

  1. 頭の中に音楽をもつ。
  2. そのために運弓、運指などを決め、必要とする技術も決まる。
  3. 楽器を弾いて音にする。

という全く真逆の順序で音楽は生まれます。

この倒錯に気が付かないと、永遠に、初心者を脱することはありません。

櫻田はこれまで、英語学習や試験勉強、スポーツの習得、さらには、ファッションや料理、そして仕事でも、

「スタート時にゴールや目的を明確にイメージできないものは失敗する」(or 大変遠回りをする)

ということを実感して来たので、この「倒錯」がいかに問題であるか非常に理解できます。

しかしまた、チェロの習得において、それを繰り返そうとしていました・・・。

この「倒錯」に気づき、修正されたい方へ、村上先生のレッスンのご案内です。

#村上先生の「倒錯」についてさらに深く掘り下げた記事はこちら
チェロ初心者が陥る「倒錯」3つの典型的な間違いとは?

村上先生のレッスンお申し込み方法

まあ、そんな大上段に構えなくとも、ワンポイントの単発レッスンも受けてくださるそうなので、村上先生のレッスンを一度受けてみたい!という方も、まずは先生とメールでコンタクトを取られてみてはいかがでしょうか?

・ワンポイント単発レッスンもOK
・定期的なレッスンもOK
・レッスン料は、直接先生とお話しください(櫻田主観ですが高くないですっ)

レッスンご希望の方、まずはレッスンについてご質問のある方は、ご案内のメールを送付しますので、メールアドレスをご入力下さい。

いろいろな場所を飛び回って活動されているので、レッスン場所についてはご相談されてみてください。

大人になってからチェロを始めようか迷っている方へ

村上先生より、メッセージをいただきました。

何歳でも遅いことはありません。
ただし、頭を使ってください!!
最大の敵は、自分自身のもっている「思い込み」です。

・大人のアドバンテージ:頭を使えること
・大人のdisアドバンテージ:思い込みに囚われてしまうこと

我々大人は、どうしても弓を「持って」しまうのですが、どうすれば「持って」しまうことから脱出できるのか、頭を使って解決することができるんですよね!

村上先生は、幼少の頃からチェロ教育を受けて、音大に進み・・・という、一般的なチェロの先生的経歴(?)の持ち主ではありません。

だからこそ、どう頭を使えばいいのか、どうしたら思い込みから脱することができるのか、言葉で論理的に伝えることができるのではないかと勝手に思っています。

ということで、先生のご経歴を!

村上先生プロフィール

チェロを荻原ミナ、田中賢治、中山由佳里、Myra Chauhin、Lowri Blake各氏に、バロック・チェロをMyra Chauhin、Alison McGillivray、懸田貴嗣各氏に師事。

英国王立音楽検定にてディプロマ(チェロ演奏)を取得。これまでにグラスゴー音楽祭、エジンバラ音楽祭、ウンブリア音楽祭等に出演しており、ジャンルや時代に拘らずに演奏活動をしているが、J. S. バッハを特にライフワークとしている。すべての文化は精神史であるとの立場から、哲学的な演奏理念の実践と美学的な演、奏を追求している。

好物はヨーグルトと納豆。趣味は油絵、読書、散歩。猫好き。

物理学の学習サイト『物理のかぎしっぽ』の古参メンバーの一人。amazonの村上先生の物理の著書

京都大学工学部物理工学科、同大学院工学研究科航空宇宙工学専攻修士課程修了。

グラスゴー大学(スコットランド)にてPhD取得。専門は回転翼機の飛行力学と流体力学。

ちなみに、宇宙航空研究開発機構(JAXA)で研究員としてヘリコプターの研究をされていたこともあるそうです!

また、「倒錯」についてのより詳しい(厳しい)お話や、先生が「身体の運用」について学ばれたことについてお話をいただきましたので、改めてご紹介させていただきますね。

【村上先生のボーイングレッスンレポ】

1〜序章:出会いからレッスン&スゴ過ぎるご経歴
2:ハートに向かって弾く/人差し指の肉のところ
3:指の役割(親指・小指・他) 
4:正しい姿勢はへそに聞け/作用・反作用の法則
5:伸筋奏法・弦と弓の角度・移弦の角度

追記:先生のレッスンには、ちょっと聞きなれない体の部位・筋肉の名前が出て来ます。

これら「身体の運用」についての知識は、実際に先生自身、武術など、体を動かして研究されたとのことです。

身体の運用、特に「脱力」

音楽とは、ひとつの流れです。

その流れ自体は抽象的なものですが、楽器、身体(心身)を通ることで、具体的な音響による流れになります。

音楽・楽器・身体という三者が無矛盾に包括されるような、大きな自然な流れをつかむということが、音楽をやる上での大きな目標です。

身体の緊張というのは、その自然な流れを阻害する最大の要因であって、だから脱力が言われるのです。

私自身は、脱力を研究するために、太極拳、アレキサンダーテクニック、ロルフィング、合気道などを学びました。

しかし、身体はあくまでも音楽を構成する一要素に過ぎず、より大事なことは「そもそも音楽とはなにか」という問題を考える、音楽哲学の追求だと思っております。

脱力が大切!という、暗黙の了解のように言われていることですら、なぜ大切なのか、という上位の理論からスタートする辺り、すごく村上先生です。

タイトルとURLをコピーしました