40歳でチェロを始めてから、幾度となく壁にぶち当たっては越えてきた(もしくは、ひょいとくぐってごまかしてきた)と思っていた櫻田こずえです、皆さまごきげんよう!
そうです、思っていたんですけど・・・。
先生:今、最初の壁にぶつかっていると思うんですよ、櫻田さん。
と言われまして。えぇっ?ってなりました。最初?
【2015/3/4】スタッカートが弾けなくて★大人のチェロ
【2015/5/2】順調に壁にぶつかる★大人のチェロレッスン15回目
これって壁じゃなかったの?
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今日は完全に打ちのめされながらも、学びや発見の多いレッスンでした。
いろんな持ち方や弾き方で、音階を何度も弾かされる特訓
櫻田、いつも弓が震えて、音がなみなみしてしまいます。
レッスン最初の音階の時に、いつも注意されるんですが、今日も元気にスキップなみなみーっ♪
ということで、音階特訓がスタートしました!
・弓を逆に持って弾いてみてください。(弓先の方を持って弾く)
めっちゃ戸惑いました。
・ゆっくり弾いてみてください。
・弓先で・・・
・Pianoで・・・
いろいろな指示で、とにかく音階を何度も何度も弾かされます。
相変わらず音は悪いし、だんだん嫌になってくるし、何やってるんだかよくわからないし、集中力が切れて来るんですが、とにかくめげずに先生の指示通りに弾きます。
いつもの無言の特訓系。終わるといいことがあることは知ってる。だから耐えるしかない。
すると突然、
・いつも通り弾いてみてください。
???
はい仰せの通りにっ・・・・と弾いてみたら、あらちょっといい感じ。
先生:今の櫻田さんは、腕の筋肉のうち、一部分しか使ってないんですよ。
そんなこと言われても自分じゃわからないし、全部使ってくださいって言われても困ってしまいますよね?
それを感覚的に理解するための特訓でした。
弓と弦が「吸い付く」理想のボーイング状態
があるらしいんですが、その理想の状態では、もっといろいろな腕の筋肉を使った上で、その唯一のバランスが自然に取れ、力みがなくなるらしい=震えない んです。
今回の特訓は、もう癖になってしまっている今の弾き方を意識的に変え、いつもは使っていない筋肉を使わせることで、その癖から腕を解放しようという試みだったそう。
さすが先生、奥深いっす!
ちなみに、弓を天地逆にして、弓先の方を持って弾くと、弓先に重みがかかるので、「弓と弦が吸い付く」状態っぽくなるんですよね。
その時の腕の状態をコピっても、その理想の状態にはたどり着かないのだけれど、
・自分の今の状態がベストではないこと
・作ってしまった今の「デフォ」の弾き方を変えていかなきゃいけないこと
・変えることはできそうなこと
・変えるためのとっかかりづくり、ヒント
そういうことを、理屈じゃなくて感覚的に教えてくれる特訓でした。
いやー先生すごいです。
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で、打ちのめされて「チェロ難しい、やだー」とか言ってたら・・・
最近毎回同じことばかり注意されて嫌になりますよね?
って言われました。
えぇはいその通りです、っていうか、同じことばかり注意させてごめんなさい。
でも、チェロが嫌になるんで、注意しないでください(笑)
先生:今櫻田さんは、最初の壁にぶつかっているですよ。ここで嫌になってやめていかれる方もたくさん見てきました。
うーんと・・・今までも何度も壁にぶつかってきたと思うんですが、つまりそれは大したことなくて、今回感じている「なかなか上手にならなくて停滞している感じ」は今までで最大で、そして長く続くってことですね・・・わーん、と、勝手にいじける。
でも、その「最初の壁にたどり着いた」=そこまで上達したという意味でもありますよね♪←基本自分に都合よくポジティブ
先生:今がとても大切です。ここを頑張って乗り越えられたら、うまくなりますよ!
きゃー今の言葉(ここを頑張って乗り越えられたら)という条件を取り払って「うまくなりますよ!」だけ選択的に聴こえてきて、なんか元気になって来ました!←をい
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ということで、先生に毎回同じこと注意されるのは、ぼーっとチェロ弾いてるか、最初の壁にたどり着いたか、どっちかです!
そして多分、大方前者ですねw
櫻田は、ぼーっとしながらも、2年半、さぼりながら弾いてきたところ、ようやく最初の壁にたどり着いたってことで、どっちも。
大人になってからチェロを始めた皆さま、これから始められる皆さま、壁なんかに負けず、打ちのめされず、のんびり越えて(もしくはすり抜けて)参りましょう♪